■ソフトウェアの品質を継続的に評価
Rational ClearQuestの包括的なレポートおよびチャート作成機能により、プロジェクトマネージャはプロジェクトのあらゆる段階でソフトウェアの品質を速やかにかつ客観的に評価することができます。
Rational ClearQuestの傾向、成熟度および分布チャートは、プロジェクトの状況を把握する上で非常に意義深い見識をもたらし、
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優先度の高い変更依頼が特定の人に集中的にアサインされてはいないか |
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変更依頼への対応にどのくらいの時間がかかっているか |
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新しい変更依頼はどのくらいの間隔で登録されているか |
といった疑問に対する明確な回答を与えてくれます。
Rational ClearQuestの柔軟なレポートのテンプレートやグラフィカルなクエリービルダー、カスタマイズ可能なチャート作成ツールを利用して、独自の品質データを作成することも可能です。一度定義したレポートやクエリーは、個人用メニューまたは共有メニューに追加してよりすばやく簡単にアクセスできるようになります。 Rational ClearQuestはCrystal Reportsエンジンを使用しており、Crystal ReportsはRational ClearQuest に搭載されています。
■ソフトウェア開発ライフサイクルとの統合
Rational ClearQuestは、より容易な変更依頼管理を実現することによって開発チームを結束させます。変更依頼の調整を自動化するためには、各専門ツールとの統合が非常に重要です。 Rational ClearQuestはソフトウェア構成管理ツールやテスティングツールなど、開発ライフサイクル全体の中で使用される各種ツールと統合することが可能です。さらに、Rational ClearQuestはVisual Basic 用のCOM API(およびOLEオートメーションをサポートする全てのプログラム)を提供します。これにより、コールセンタやフロントオフィス、ソフトウェアテスティングツールやその他サードパーティ製のツールとの統合が実現されます。
■変更依頼をスフトウェア開発資産に関連付け
Rational ClearQuestをRational ClearCaseと統合することにより、開発チームは変更依頼をダイレクトに開発中のコードベースに関連付けることが可能です。これによって、以下のような疑問を解決することができます。
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特定のリリースでは解決したが他のリリースでは解決されていない不具合はどれか |
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ある特定のリリースに属している不具合はどれか |
■テスティングツールとの統合
Rational ClearQuestはRational Suiteのキーコンポーネントとして、Rational TeamTest、Rational Purify、Rational Visual Quantify、Rational Visual PureCoverage、およびRational Visual Testと統合されています。これによりバグおよび関連情報をテスティングツールからダイレクトにRational ClearQuestへ通知することが可能となります。また、Rational ClearQuestはRational TeamTestの不具合追跡コンポーネントとして、テスト資産やプロシージャ、特定の変更依頼の要求への関連付けを実現します。
■Rational Unified Process®との統合
Rational ClearQuestはRational Suiteのもう一つのキーコンポーネントであるRational Unified Processとも統合されています。 Rational ClearQuestを使用しているときはいつでも、ポイント&クリックでRational Unified Processの情報にアクセスできます。
■大規模開発プロジェクトにも対応
Rational ClearQuestは、大規模な分散された開発チームにおける変更依頼にも柔軟に対応します。 Rational ClearQuestはSybase SQL AnywhereおよびMicrosoft Accessのランタイム機能を搭載しています。また、Microsoft SQL ServerおよびOracleリレーショナルデータベースへの容易な移行をサポートします。さらに、Rational ClearQuestのWebインターフェースにより、チームメンバー全員がプラットフォームやロケーションに関わらず変更依頼管理のプロセスに携わることが可能となります。
■Rational ClearQuestをカスタマイズして既存の開発プロセスに対応
サポートが容易ですぐに使用が可能というだけでなく、Rational ClearQuestは包括的で実装が容易なカスタマイズ機能を提供します。 Rational ClearQuestに予め定義されたプロセスや関連するルールをそのまま利用することも、自分でプロセスやルールを定義することもできます。強力な管理ツールを用いて、変更依頼プロセスのライフサイクル、データベースフィールド、チャート、クエリーなどの、システムにおけるほとんど全ての局面をプロジェクトに合わせて設定することが可能です。チームに合わせた特別設定の例としては以下のようなものが挙げられます。
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一つのワークフロープロセスを不具合用とし、もう一つを拡張要求用とする。 |
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プロジェクトマネージャのみが一度クローズされた変更依頼を再オープンできるようにルールを設定する。 |
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チームメンバーが不具合のステータスを変更する前に、作業に要した時間を書きこむように求める。 |
ほとんどのカスタマイズはRational ClearQuest Designerを利用して簡単に行うことができます。さらに、より複雑なカスタマイズを行う方のために、Rational ClearQuestはMicrosoft Visual Basic Scriptもサポートしています。
■チーム全体を結束
Rational ClearQuestのe-mail通知機能は、変更依頼がメンバーから他のメンバーへ渡る際のフローを自動化します。これによって、失われたり忘れられたりした不具合が開発ライフサイクルの後期になって再発見されることで起きるプロジェクトの遅延を防ぐことができます。リモートで作業を行っているメンバーは、不具合の報告や修正をe-mailやWebを介して行うことができます。また、Rational ClearQuestはカスタマイズされたクエリーを利用して各個人のTo-Doリストを作成することができるので、常に優先度の高い作業に焦点をあてて作業を進めることが可能となります。