SRA
先端技術研究所

先端技術研究所
Key Technology Laboratory

自らの職業的実践を通じ、
コンピュータサイエンスの諸分野を発展させ、
それによって人類の未来に貢献する

これはSRAの企業理念です。

先端技術研究所(Key Technology Laboratory: KTL)は、SRAグループの研究所として、革新的なソフトウェア体験技術、およびソフトウェア開発支援技術の研究開発を担っています。研究の成果は学術論文として発表し、開発するソフトウェアはオープンソースとして公開しています。

現在は、形式手法(プログラムを数学的に正しく構築する技術)、モデル検査(プログラムの振る舞いの正しさを自動検査する技術)、およびインタラクション技術(操作品質の高い視覚的ユーザインタフェースを実現する技術)を融合した手法の構築に取り組んでいます。

2015年から取り組んでいるビッグデータを対象とするインタラクティブな可視化技術研究は、MaaS(Mobility as a Service)領域でのサービス基盤として応用することに着手しています。未来のモビリティを支えるソフトウェア基盤技術に関する研究への展開が期待されます。

サイエンス分野の専門家との共同研究を通して、科学計算ソフトウェア技術の研究開発とオープンソース化を行い、オープンソース・ソフトウェアを基盤とする技術活用のための研究開発を行なっています。

研究活動の歴史の概観

SRAグループは、1967年に株式会社ソフトウェア・リサーチ・アソシエイツとして創業し草創期から半世紀以上、途切れることなく研究活動に取り組んでいます。SRAグループの歴史の中に、先端技術研究所(KTL)につながる研究開発の源流を見ることができます。

初期には、創設者のひとり岸田孝一を中心として、ソフトウェア開発環境についての研究開発を進めました。「環境開発部」という部署がこれを担っていました。

次いで、1980初頭に設立された「ソフトウェア工学研究所」を中心として、ソフトウェアプロセスや、形式手法、開発データを活用する実験的ソフトウェア工学にも取り組みました。米国コロラド州に研究所を開設し、国内外の大学と連携して共同研究を行いました。また、1980年代後半から、オープンソースソフトウェア開発の流れを推進しました。

2000年代に入って「先端技術研究所」として研究開発活動を継続し、今に至ります。

SRAグループにおける研究活動についての詳細は、岸田孝一他による以下の著書に詳しくあります。ぜひこちらもご覧ください。

ソフトウェア・グラフィティ
(岸田孝一、土屋正人、石曽根信、中小路久美代、石井達夫 著)
中央公論事業出版(2012)